Thursday, July 28, 2011

李洁非《解读延安》

『中華読書報』2011年1月19日のインタヴュー記事(“中国二十世纪文学变异皆因延安而起”-访李洁非)から。


わたしのような当代文学研究者にとって、現代文学がどのように当代文学へと変わっていったのか、ということがつねに頭を離れません。そのルーツがいつまでたっても見つからないのです。

李氏の転機は2003年に始まった延安文芸に関する資料調査でした。

『解读延安』では、彼は延安時代の文学を取り上げている。だが、著述の中心にあるのは知識人問題だ。「もしこれまでと同じような角度から延安を研究するのであれば、それは単なる記念的なものであって、学術研究ではありません。わたしはそのようなことはしたくないのです。」彼が理解する延安時代にはほかの意義ももちろんあるが、より重要なのは、延安イデオロギーと有機的知識人の確立という点であった。「毛沢東は延安で大量の知識人を受け入れ、彼らに思想改造を行っていきました。当代文学が今日の発展に至ったその源泉はここにあるのです。」

《解读延安》,李洁非、杨劼,当代中国出版社,2010年

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