Monday, March 8, 2010

重审文学理论的公共性(陶东风)

陶東風氏は首都師範大学中文系教授、文芸理論研究者です。『中華読書報』2009年10月28日掲載の同タイトル記事から:

拙著《文学理论的公共性:重建政治批判》が批判的に検討したのは、政治に対する単純化された理解についてであり、再度政治を理解する可能性についてである。(中略)わが国の文芸学界では、「政治」の含意が非常に狭隘であり、それは基本的には、党と国家の方針や政策の制定と執行であると理解されている。文芸創作や文芸研究と政治との関係も党の方針や政策、特にイデオロギー政策との関係として狭く理解されている。(中略)狭義の「政治」をあらためる途の一つは、アレントの政治理論を導入することだ。(中略)このような理解によって、わたしたちは、解放後の30年間、特に極「左」の「文革」時代の文芸学について、まったく異なった分析と解読を行えるようになる。そこで気づくのは、わが国のこの時代の文芸学的知識生産は極めて(党派的に)政治化されていた反面、(アレントの「政治」の意味では)かつてないほどに非政治化されていたということだ。(中略)
相異なる個体が何ものにも還元され得ない自己の差異的な特徴を代表して公的領域に参加するという、そういった、共在的で、なおかつ多元性と差異性を保った状態こそは、公的領域の重要な特徴である。公共性の本質はさまざまな視点の還元不可能な多元性であり、差異性と多様性を尊重することによって、公的領域において行われる対話の平等性や民主性が担保されるのだ。

氏のブログもおもしろそうです。

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