Thursday, March 4, 2010

儒学第三期

『中華読書報』2009年10月21日から:

先ごろ行われた《现代性与物欲的释放:杜维明先生访谈录》出版パーティーで、杜維明は「新儒家」という呼び方は正しくないし、彼自身も「新儒家」とは呼ばれたくないと述べた。


杜維明は言う、もし「新儒家」と呼ぶのを認めたら、しばらくしないうちにきっと「新新儒家」とか「ポスト新儒家」のような言い方が表れるだろう、そのような命名は厳密ではない、もし儒家の発展を時代区分するなら、第1期は先秦時代の孔子や孟子らの学者による儒学の思想体系の確立、第2期には、儒家文化が中原地域から東アジア全体へとひろがり、ここ十数年の儒学の近代化や世界的な伝播は,儒学発展の第3期である、と。今日の世界はさまざまな問題に面しており、ヤスパースが定義した枢軸文明(ユダヤ教、キリスト教、ヒンドゥー教、仏教、道教)などが西洋的近代を省察する際の精神的な資源を提供している。儒家もそのような大きな意義を持つ精神的事業に関わっていくべきだ、と彼はいう。
《现代性与物欲的释放》(中国人民大学出版社)は、清華大学哲学系の廬風教授による杜維明氏へのインタヴュー集だ。(以下略)

省略以下は本書の梗概の紹介です。いわゆる儒学第3期説と言われる杜維明氏の主張です。もう2年前のことになってしまいましたが、『開放時代』の座談会について、このブログでも取り上げました。いろいろな意味で注目されているようですので、改めてメモしておきます。

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