1953年の中国共産党による普通選挙実施決定、 普選法の通過から始まった普選運動のなか、 下層の女工から人民代表当選者にいたる、 上海で相次いだ自殺事件に張先生は注目されています。 当地の檔案史料を駆使して、 彼らが直面した政治宗教経歴による選挙人資格審査や生活逼迫など の問題を分析し、そこから末端の運動の「人民民主」 の内実について論じておられます。庶民に目線をおいて、 建国早期の国家と社会の様相を描こうとされていて、 中国の現在の政治を考えるうえでもとても興味深いものです。決ま ったばかりで開催までもう日にちが迫っていて恐縮ですが、是非、 ご参集ください。
坂元ひろ子
時間:2011年11月7日(月) 16:30-18:30
場所:一橋大学東キャンパス 第三研究館(研究会議室)
(中央線国立南口から7分、大学通り東キャンパス門から左奥へ)
講演者:張済順教授(華東師範大学)
演題:1950年代上海の最初の普通選挙について
使用言語:中国語(通訳あり)
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