Thursday, June 9, 2011

《鲁迅大全集》、文的力量及其他

駒場でおつきあいいただいている書店さんからの情報ですが、魯迅生誕130周年にあたる今年、『魯迅大全集』(長江文芸出版社、8月予定)が出るそうです。

許広平との私信など、未公刊の資料も収録されているとのことです。出版されてみないとどうなのかわかりませんが、このようにまとまったかたちで出されるのであれば、やはり要チェックですね。
3.11以降、日本の社会はかなり深刻な変化を経験しつつあるのだとわたしも思いますが、そういう中で、ふと魯迅を思い浮かべることがあります。心して向き合うべき対象とともに召還されてくる文学の力には、賭けるべきものがきっとあるのです。
魯迅とは一見無関係ですが、いまここに生じている現象を記録すること自体が歴史の生成点であり、記録する主体と歴史の交錯点として文学があるという厳粛な事実を思い出させてくれるブログがfacebook経由で転送されてきました。文と史、そして主体の関係こそは、中国文学の尖鋭なテーマのひとつです。

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