こういう臨機応変さはすばらしいものですね。無駄のカット、資源の効率化・システム化ということに高い価値が置かれること自体にはそれなりに意味があるのでしょうが、その結果、組織としての機動力とか、構成員の裁量などまでが同時にそぎ落とされてしまうことになると、結局のところ組織全体のエネルギーや価値の低下を招く結果になりかねません。実は、無駄というのは、かなりの程度、組織のバイタリティーとポテンシャルを維持・確保するための「ため」(湯浅誠氏ふうに)、「すきま」(孫歌氏ふうに)にとって不可欠なコストであるとも思うのですが。
さて、ゼミ形式で行われるこの集中講義は、履修対象として、学部生と大学院生(博士課程生を含む)がそれぞれ半分になることが期待されているほか、人文系諸専攻からの越境履修が奨励されています。履修生のバックグラウンドや学歴構成が多様であるほど、ゼミとしては活発なものになることでしょう。このあたりはすぐにでも借りてこられそうなやり方です。
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