それが何をもたらすのか定かではありません。むしろ、そのようななかで何を、どのように行為するのかということが、それぞれの人に求められていくのかもしれません。それはきっと、アカデミズムの中だけの話ではないでしょう。
写真は円明園。訪問の数日前の北京ではまとまった積雪がありました。その後、数十年ぶりともいわれる寒さの中で消えることのない雪が、透き通った空気に輝いていました。一面の雪はすべてを白く覆い隠してしまいますが、その上にはすぐにまた人の足跡が刻まれずにはいません。雪はやがて溶けるものでしょう。しかし、それが溶けるのを待つよりも早く、そこには人の足跡が遺される。雪を消すのは、人の営みにちがいありません。
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