Thursday, January 14, 2010

全球化时代的人文学科

1月11日に北京大学中文系で行われた会議に参加してきました。会議の内容については、リンク先の紹介に譲ります。ポイントは、人文学のグローバル化というダイナミズムの一部分が中国の知的生産の場をハブとして形成されつつあるということです。そしてそれは、人の動きそのものとしてナショナリティやディシプリンの壁を乗り越え、溶解させながら進もうとしていることのように感じられます。

それが何をもたらすのか定かではありません。むしろ、そのようななかで何を、どのように行為するのかということが、それぞれの人に求められていくのかもしれません。それはきっと、アカデミズムの中だけの話ではないでしょう。

写真は円明園。訪問の数日前の北京ではまとまった積雪がありました。その後、数十年ぶりともいわれる寒さの中で消えることのない雪が、透き通った空気に輝いていました。一面の雪はすべてを白く覆い隠してしまいますが、その上にはすぐにまた人の足跡が刻まれずにはいません。雪はやがて溶けるものでしょう。しかし、それが溶けるのを待つよりも早く、そこには人の足跡が遺される。雪を消すのは、人の営みにちがいありません。

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