Wednesday, July 8, 2009

高考状元

「状元」といえば、科挙の最終試験でのトップ合格者のことですが、今日では、全国統一大学入試における各省最高得点者のことを指すようになりました。最近の「状元」たちの動向について『中華読書報』2009年5月20日は、《中国高考状元调查报告》に基づいて、次のような情報を伝えています。

1977年から1998年、大学入試状元は男子が目立って多数を占めており、男子状元が64%、女子状元が36%だった。1999年から2008年は、女子状元が男子状元より多くなり、女子状元がおよそ52.36%、男子状元がおよそ47.64%となっている。おおざっぱに見れば男女状元は拮抗しているが、女子状元の比率は年々上昇の傾向をたどり、1999年の34.78%から、2008年の60.00%へと、2倍近くに増えている。

データによると、1999年から2008年の間、北京大学がわが国各地区の大学入試状元たちからいちばんの人気を集め、入学した状元は385人にのぼる。(中略)清華大学がそれに続く255人で第2位、その次は、2005年から内地生募集を始めたばかりの香港大学の18人で、第3位。復旦大学が16人で第4位、香港科学技術大学と中国人民大学がそれぞれ9人で第5位となっている。

ほかに、人気専攻としては経済学・経営学が非常に多いほか、基礎科学がそれに続いていること、入試状元が必ずしも「職場状元」ではなく、多くが研究者の道を歩んでいること、入試状元の四割が卒業後に留学していること、などが挙げられています。この統計は、「中国校友会网」というサイトが公開したもので、ここからもリンクできます。